アレルギー科は混合科なことがほとんど!
アレルギー科で仕事をしたいと考えるならば、まずはアレルギー科の基本的なところについて確認しておきましょう。他の診療科とはどのような部分に違いがあるのでしょうか。
仕事内容
アレルギー科での治療方法としては薬物療法の他、原因となるアレルゲンを少量ずつ投与し過剰な反応を抑えられるようにする減感作療法も行われています。看護師の仕事内容として、こういった治療そのもの以外にも、心のケアも大切です。アレルギー症状を持たない人にはなかなか理解しづらいですが、患者さんの多くは好きなものが食べられなかったり、ゆっくり眠れなかったりと、大きなストレスや辛さを抱えています。こういった精神面のケアはアレルギー科の看護師の仕事として重要な部分であり、またそれと一緒に日常生活で気を付けるべきことなどを指導していきます。
求人の特徴
アレルギー科では外来やクリニックでの求人が非常に多いです。重篤なアレルギー症状が出た場合には入院治療が必要となり、特にアナフィラキシーショックのような生命に関わる状態に対応することもあるので、緊張感のある診療科とも言えます。
先述しましたがアレルギー科は心のケアも重要な仕事ですので、日常生活での対処法や食生活のアドバイスといったことを、慎重なコミュニケーションを取りながら行える人を求めています。日々進歩しているアレルギーの最新治療が学べることもあり、向上心のある人も求められています。
アレルギー科は併設が多い
免疫反応とは、本来外来の異物を排除するために働いてくれる生命維持において不可欠な機能であり、とても重要な役割をもっています。しかしこの免疫のシステムにエラーが発生し、アレルゲンに対して過剰な反応を起こすと、アレルギーとして何かしらの症状が出てしまいます。代表的な疾患としてはアトピー性皮膚炎や食物アレルギーといったものが挙げられます。
アレルギー症状の主な例としては、鼻づまりや鼻水、咳、目のかゆみや充血などがあります。患者さんはこの症状が出ている部分に応じて、内科や眼科などにかかります。これは、鼻水や目のかゆみがあるからといって、その原因がアレルギーかどうかについて患者さん自身がその場で判断することが難しいためです。しかし各診療科にかかった結果アレルギーが原因で症状が起きていると判断される場合も多く、そのためにアレルギー科は内科や眼科などに併科されていることが多いという特徴を持っています。呼吸器内科、小児科、耳鼻咽喉科とも併科されていることも少なくありません。